Arch Linux - base パッケージの違い

base パッケージ
2019年10月6日より、Arch Linux の base パッケージグループが、base パッケージに置き換わり、中身の構成が大幅に変更されました。

linux パッケージなどが含まれなくなり、デフォルトでインストールされるパッケージが全体的に減りました。

ここでは、以前の base との違いを比較します。
以前の base 内に含まれていたパッケージ
InternetArchive に、base グループのページが残っています(2019年8月時点)。
# https://web.archive.org/web/20190820200918/https://www.archlinux.org/groups/x86_64/base/

bash
bzip2
coreutils
cryptsetup
device-mapper
dhcpcd
diffutils
e2fsprogs
file
filesystem
findutils
gawk
gcc-libs
gettext
glibc
grep
gzip
inetutils
iproute2
iputils
jfsutils
less
licenses
linux
linux-firmware
logrotate
lvm2
man-db
man-pages
mdadm
nano
netctl
pacman
pciutils
perl
procps-ng
psmisc
reiserfsprogs
s-nail
sed
shadow
sysfsutils
systemd-sysvcompat
tar
texinfo
usbutils
util-linux
vi
which
xfsprogs
現在の base パッケージ (2020年9月時点)
# https://www.archlinux.jp/packages/core/any/base/

bash
bzip2
coreutils
file
filesystem
findutils
gawk
gcc-libs
gettext
glibc
grep
gzip
iproute2
iputils
licenses
pacman
pciutils
procps-ng
psmisc
sed
shadow
systemd
systemd-sysvcompat
tar
util-linux
xz
パッケージの比較
新しく追加されたもの
systemd
xz

ただし、上記の2つは、依存パッケージとして、以前の base でもインストールされるので、実質的には関係ありません。
新しい base に含まれていないもの
以下が、現在の base ではインストールされないものです。
(他のパッケージの依存パッケージとしてインストールされる場合もあります)

cryptsetup
device-mapper
dhcpcd
diffutils
e2fsprogs
inetutils
jfsutils
less
linux
linux-firmware
logrotate
lvm2
man-db
man-pages
mdadm
nano
netctl
perl
reiserfsprogs
s-nail
sysfsutils
texinfo
usbutils
vi
which
xfsprogs

主に、コマンドラインでのテキストエディタ (nano, vi)、
ネット接続 (dhcpcd, netctl)、
ファイルシステム関連 (e2fsprogs, jfsutils, reiserfsprogs, xfsprogs)、
man コマンド関連 (man-db, man-pages) などのパッケージが除外されています。

ユーティリティ関連のパッケージは、あまり使う機会はないかもしれません。
usbutils には、lsusb コマンドが含まれています。

「Linux カーネル」「テキストエディタ」「ネット接続ツール」「各ファイルシステム」のパッケージは、基本的に必要となるため、自分の環境で使用したいものを、別途インストールしてください。

それ以外は、他のパッケージの依存としてインストールされる場合もありますが、使用しないのであれば、インストールしなくても構いません。
気になる場合は、各パッケージがそれぞれ何を提供しているのか、Arch Linux のパッケージ検索で調べてみてください。