フォントについて

フォントの規格
まずは、フォントの基本から。
主なアウトラインフォントの規格は、以下の3つです。
PostScript フォント
Adobe が開発した、アウトラインフォント規格。
PostScript 言語を使って、3次ベジェ曲線でアウトラインを描画します。
TrueType フォント
Apple が開発し、1990年に発表した、スケーラブルフォント規格。
2次ベジェ曲線でアウトラインを描画します。
OpenType フォント
Microsoft と Apple が共同で開発し、1997年に発表した規格。
TrueType フォントの拡張版です。

OpenType では、「TrueType アウトライン」か「PostScript アウトライン」(CFF [Compact Font Format] 形式) のいずれかを格納できます。

Unicode に対応しており、一つのフォントに、最大 65535 個までのグリフを収録できます。
OpenType フォントの拡張子
OpenType フォントのファイルの拡張子は、「.OTF」「.OTC」「.TTF」「.TTC」のいずれかになります。

OpenType の基本的な拡張子は「.OTF」と「.OTC」ですが、TrueType との互換性を持たせたい場合は、TrueType と同じ拡張子の「.TTF」「.TTC」にします。

  • フォントコレクションの場合
    一つのファイルに、複数のフォントを格納している (=フォントコレクション) 場合は、「.OTC」または「.TTC」となります。

  • (単一フォント) PostScript アウトラインを含む場合
    一つのファイルに一つのフォントしかなく、かつ CFF 形式の PostScript アウトラインを含んでいる場合は、「.OTF」となります。
    TrueType は PostScript アウトラインに対応していないので、必然的に OpenType 扱いとなります。

  • (単一フォント) TrueType アウトラインを含む場合
    単一フォントで、かつ TrueType アウトラインの場合は、「.OTF」または「.TTF」となります。
    TrueType との互換性を持たせたいなら、「.TTF」にします。

現状では、フォントファイルの多くは、OpenType か TrueType の2種類に分かれています。

OpenType フォントの場合、一部のソフトウェアで対応がされていなかったり、不具合が出る場合があるため、互換性を重視して、TrueType フォントにしているケースがあります。