AFDKO について

AFDKO について
https://github.com/adobe-type-tools/afdko

AFDKO (Adobe Font Development Kit) は、OpenType フォントの作成・編集・情報の取得などを行うための、コマンドラインツールの集まりです。
C 言語 と Python3 で作られています。

※グリフのアウトラインを編集するような GUI ツールはありません。

これらのツールを使いこなすためには、OpenType フォーマットに関する詳細な知識が必要になるため、簡単にフォントを作成できるようなツールではありませんが、その分、きっちりとしたフォントを作成することができます。
インストール
まず、Python3 のインストールが必要です。
インストールされていない場合は、パッケージをインストールしてください。

Debian/Ubunu
RedHat 系
python3
ArchLinuxpython

AFDKO 本体は、Python のパッケージを管理する pip コマンドを使うと、簡単にインストールできます。
このコマンドを使うには、別途パッケージのインストールが必要です。

Debian/Ubunu
RedHat 系
python3-pip
ArchLinuxpython-pip

AFDKO は、以下のコマンドでインストールできます。

$ sudo pip install afdko
各コマンド
psautohintフォントに対して、自動でヒント情報をセットします。
makeotfアウトラインデータと定義ファイルから、OpenType フォントを作成します。
mergefonts複数のフォントのグリフを結合、またはグリフ名を変更して、一つのフォントを出力します。
結合できるのはフォントのアウトラインデータのみで、直接 OpenType への出力はできません。
otc2otf.ttc/.otc から .ttf/.otf を抽出します。
otf2otc複数の .otf/.ttf から .ttc/.otc を作成します。
otf2ttfOpenType/CFF フォントを TrueType フォントに変換します。
rotatefontグリフのアウトラインを変形させます。
sfnteditフォントの各テーブルを切り貼りできます。
ttxOpenType フォントの情報を XML ファイルに出力します。
また、XML ファイル編集後、コンパイルしてフォントに戻すことができます。
txフォントを変換します。
type1
detype1
Type 1 フォントのコンパイル、逆コンパイルを行います。
spotOpenType/TrueType フォントの各テーブルのデータをテキストで出力、または、PostScript でグリフを出力します。
charplot
digiplot
fontplot
hintplot
waterfallplot
フォントのグリフを PDF で出力します。
checkoutlinesufoグリフのアウトラインをチェックします。
comparefamilyディレクトリ内のフォントを調べて、チェックを行います。
sfntdiff2つのフォントを比較します。
ttxn2つのフォントが、機能的に同じであるかを比較します。