Arch Linux インストール前に行うこと

インストール前に行うこと
ここでは、Arch Linux をインストールする前に行う作業について、説明しています。

Arch Linux がインストールできるように BIOS 設定を変更し、ISO ファイルをダウンロード&メディアに書き込んで、準備を行います。
BIOS の設定
まず、インストールする前に、マザーボードの BIOS 設定を確認してください。
パソコンに Linux をインストールするには、BIOS 設定の変更が必要な場合があります。

BIOS 画面を起動する方法は、マザーボードによって異なります。
ほとんどの場合、起動直後のロゴ画面で、F2Delete キーを押すことで、起動できます。

BIOS 画面での各項目の設定方法も、マザーボードによって異なるので、設定方法を検索してみるか、説明書を読むなどしてください。

設定が終わったら、必ず変更を保存して、BIOS 画面を終了します。
(UEFI) セキュアブートを無効にする
BIOS には「Secure Boot (セキュアブート)」 という機能があり、これがデフォルトで有効になっている場合があります。
セキュアブートは、パソコンの起動時に署名をチェックして、ウィルスなどの不正なプログラムが実行されないようにする機能です。

Windows 8 からは、セキュリティ強化のためにセキュアブートに対応しているので、基本的に Windows 8 以降を使用する際には有効にします。
(無効にしても問題なく起動はできます)

それ以外の OS では、セキュアブートが ON の状態で OS を起動させるためには、Windows 用の認証キーが必要となるため、Windows 以外の OS を使う場合は、基本的に無効にする必要があります。

Arch Linux の場合、署名済みのブートローダーを使うと、セキュアブートが有効でも起動できるようになってはいますが、そのための手順が必要となるので、無効にした方が早いです。

# セキュアブート - ArchWiki
(UEFI) CSM を有効にする
CSM (Compatibility Supported Module)」 は、UEFI より前の BIOS システムをエミュレートして、古い周辺機器や OS との互換性を保つための機能です。

基本的に、セキュアブートを有効にしている場合は、無効にする必要があります。
逆に、セキュアブートが無効の場合は、有効にしておきます。

Linux をインストールするためには、セキュアブートを無効にする必要があるため、CSM は有効にしておきます。
これにより、セキュアブートに対応していない OS を起動することが出来るようになります。
Arch Linux のダウンロード
Arch Linux のインストール用 ISO ファイルを、公式サイトからダウンロードします。

# Arch Linux JP

「ダウンロード」 から、HTTP での直接ダウンロードか、torrent でのダウンロードが出来ます。

直接ダウンロードの方が推奨されているので、そちらで構いません。
リスト内にいくつかファイルがありますが、archlinux-*.iso ファイルをダウンロードします。
ファイルサイズは、CD に収まるくらいとなっています。

ダウンロード後、ファイルが壊れていないかを検証するために、MD5 などでチェックサムを比較できます。
念の為、ダウンロードしたファイルから計算した MD5 と、ダウンロードページに書かれている MD5 が同じかどうか確認してください。

$ md5sum archlinux-***.iso

ISO ファイルは、インストールに使うコマンドなどを最新バージョンに維持したりするため、毎月1日に更新されます。
常に最新の ISO ファイルを使ってください。
ISO をメディアに書き込む
実際にパソコンにインストールする場合は、ダウンロードした ISO ファイルを、CD/DVD や USB メモリなどのメディアに書き込む必要があります。

USB メモリを使うのが一番手軽なので、Arch Linux インストール専用の USB メモリを用意しておくと良いです。
USB メモリに書き込む方法
# USB インストールメディア - ArchWiki

各 OS 上での書き込み方法は、上記のページに詳しく書かれています。
Linux 上で USB メモリに書き込む
Linux 上で、ISO を USB メモリに書き込む場合は、以下のコマンドで行うことができます。

=== USB メモリのデバイス名を確認 ===

$ lsblk

=== 書き込み ===

$ sudo dd bs=4M if=archlinux-2017.12.01-x86_64.iso of=/dev/sdb && sync
                   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         ~~~

* iso ファイル名部分は、対象のファイル名に置き換えてください。
* "of=/dev/sdb" の部分は、USB メモリのデバイス名に置き換えてください。
  [!] /dev/sdb1 などのように、末尾に数字は付けないこと。

  • USB メモリは、マウントされていない状態でなければなりません。
  • 実行すると、USB メモリ内のデータはすべて消去されます。
  • 書き込み後の余った容量内にファイルを追加するといったことは出来ません。
  • USB メモリを普通の書き込みできる状態に戻したい場合は、USB メモリ内のファイルシステム情報の削除後、パーティショニングとフォーマットが必要になります。

この時、"of=/dev/sdX" の部分で、書き込むデバイス名を間違えると大変なので、実行前は慎重に確認してください。

書き込み先のデバイス名
HDD/SSD がパソコンに一つしか接続されておらず、外部メディアも USB メモリの一つしか刺さっていない場合、デバイス名は、「sda」が HDD/SSD、「sdb」が USB メモリになります。

sdX の X の部分は、a,b,c,d... というように付けられるので、接続されているデバイスが増えると、sda,sdb,sdc,sdd... というように変化します。

デバイス名を指定する際、例えば sda なら、sda デバイス全体を示し、sda1 などのように末尾に数字を付けると、sda デバイス内の N 番目のパーティションを指定することになります。

※ ISO を書き込む際は、デバイス全体に対して書き込むので、パーティションを指定してはいけません。

書き込み
dd コマンドは、ブロックデバイスに対して、直接読み書きを行います。

ここでは、bs=4MB で 4 MB 単位、if=... の ISO ファイルを、of=... の USB メモリに書き込みます。

&& は、前のコマンドが成功した場合のみ、次のコマンドを実行します。
条件の AND です。

dd コマンドが成功した場合、&& の次に記述されている sync コマンドで、実際にファイルの書き込みが終わるまで待ちます。
(&& を使わずに、それぞれ単体で実行しても構いません)

Linux 上では、USB メモリなどへのファイルの書き込み命令は、すぐには実行されず、内部で情報をキャッシュしておいて、後で一括して書き込む形になっています。
そのため、sync コマンドを使って、実際の書き込み処理を実行させる必要があります。

書き込みが終わるまでは、進捗が表示されないまま、しばらく時間が掛かるので、待ちます。

dd コマンドに status=progress オプションを追加すると、最初と最後の経過情報は表示できますが、実際に書き込みを行って時間が掛かるのは sync コマンドの方なので、現在どれだけの書き込みが行われているかという経過については、表示されません。
(sync コマンドで経過は表示できない)